「忘れていないからね」という供養の心

2024.06.09

「忘れていないからね」という供養の心

6月初旬の朝、門を開けに行きます時間は爽やかな季節の空気。

門を開け、朝のお勤めを致し、本堂、客殿の周りを次男の副住職と共に掃除をします。

最近に出来た庭「野鳥の庭」の前のガラス戸を開けますと、滝から落ちる水音が心地良く耳に響きます。

自画自賛ですが、本当に気持ちよく、この朝の時間が毎日楽しみです。

しかも間が良ければ、野鳥が滝の下の池で水浴びを致す姿も見れます。

町中のお寺ということを忘れる、幸せな景色です。

どなた様もご遠慮なく、見に来ていただきたく思っています。

今日は土曜日、有難いことに永代供養のお墓のご縁の皆さん、檀家さんの法事にて朝から昼までは次男と共に、法要に追われました。

お寺にとって貼り合いの忙しさです。

心を込めてお勤め致し、お越しのお方から頂く感謝のお言葉、衣を着て良かったと思える時です。

それと共に多くの皆さんに法要のご依頼を頂き、お顔を合わせ、近しくお目に掛かれますことは何よりの喜びです。

そして毎年お目に掛かれます、水子継続供養の皆さんとお目に掛かれます喜び。

今日も長い年月、水子供養へお越しのお方が3組。

最初のお方は男性お一人ですが、毎年お越し下さり「朴訥」な寡黙なお方ですが、法要中は一心に亡き赤ちゃんへ向かわれます、最初にお越しの時と全く変わらぬ、亡き赤ちゃんへの深い想いの礼拝を拝見致しますと、本当に供養の甲斐を感じます。

お二人目のお供養のお方も継続供養をなされ、既に5年を超えています。

最初にお目に掛かりました時はお二方共とても元気なお方で、これから赤ちゃんのご縁を授かりましたら、本当に子煩悩なご両親になられることは間違いないというお方です。

しかし、縁は自分たちの思うようにはならぬこともあります。

今日に至り、新しい命を望みながらも、それが叶わない日々となっておられます。

それでも毎年お越し下さるごとに、新しい命への強い縁の想いを感じ、共にご回向をさせて頂いております。

お二人の想いが天に届きますこと、祈念致します。

最後に水子供養を勤めさせて頂いたご縁のご夫婦とは10年を超えるご縁です。

仲の良さがストレートに伝わるお二人です。

お会い致し、お供養を致す中でお二人を見ていますと羨ましさが募る程でした。

そんな中、10年を超える歳月は全ての人に、その重さを伝えます。

ご主人の下半身が少しだけ不自由になり、奥さんがサポ-トを致すようになりました。羨ましい程の丁寧なケアです。

お二人仲良く、供養を済ませ満面の笑顔でご自身方の地蔵尊へお供えをなされました。

そのお供えの姿を拝見致していますと10年以上前にお亡くなりの水子さんへ「私たちはあなたのことは決して忘れていませんよ」とのメッセ-ジを発しながらお手合わせなされているように思いました。

10年を超える長い年月の供養の継続はお亡くなりの赤ちゃんへのお二人の心からの深い供養の想いが伝わる法要となり、嬉しい思いに満たされることとなりました。合掌