小さな手で「合掌、礼拝」。

2024.01.15

小さな手で「合掌、礼拝」。

お昼前、明日の法事の用意の為に客殿にて法事へお越しのお方用のお茶の用意を致しておりました。

本堂の方角から「カーン」と良き響きが聞こえてきました。

本堂へお参り頂く前に鳴らして頂く「殿鐘」の音です。

皆さんは仏壇の前にある「お鈴」、蓮華堂、地藏堂、絆縁堂へ備えられている鈴を普通に鳴らしておられますが、何故、お参りの前にならされるのかご存知でしょうか。

各お堂の御本尊様へお手合わせをなさる前に、「これから私は、心を込めて、亡くなられた大事な私の赤ちゃんへ、或いは、仏壇、お寺の本堂の御本尊さまへ祈念を致します、どうぞ、私の想いをお聞き届け下さい」とのご挨拶なのです。

スマートホンの呼び出しに近いでしょうか。

そこに、鈴があるから打ち鳴らすのではなく、これから私は深い想いを込めて、ご本尊、或いは、大事な故人へお手合わせを致します、向こうにいる大事な故人もその想いをどうぞ「受け止めて下さい」ということなのです。

本堂前に「殿鐘」をご用意致しているのもその為なのです。

嬉しいことに、最近はお墓参りの皆さんは勿論、水子供養でご縁を頂きました皆さんが本堂へ多くお参り下さいます。

蓮華堂、絆縁堂で亡き赤ちゃんへ会われた後には、「どうぞ、亡き赤ちゃんをお守り下さいとの想い」でお越しなのです。

そんな家族がお越し下さって本堂へお参り頂いているのだと本堂の方を見ますと、可愛い女の子がご両親の横で、小さい手を合わせて本堂へ向かっておられました。

何とも、微笑ましく、嬉しい景色です。

ご両親の亡き赤ちゃんへの深い想いが彼女にも伝わっているのだと確信致しました。

おそらく、お家の中で、残念ながら縁を繋ぐことが出来なかった赤ちゃんへの想いが語られているからではないでしょうか。

大事な故人のお供養を致すこと、祀られている所へ皆でお参り致すことの大切さを教えて下さる姿でした。

本堂、お堂のお参りの作法。

さて、霊源院のご本尊は「千手観音様です」、本堂前にもお参りの作法の説明はご用意致しておりますので、今更ではありますが、本堂前にお越し頂きましたら、先ず、くだんの「殿鐘」を3回、打ち鳴らし下さい。

そして合掌、この時「南無観世音菩薩」とお唱え頂き、礼拝下さい。その時観世音菩薩の「ご真言」(願いを伝えるお声掛け)「オナロリキャーソワカ」を3回お唱え頂きたく願います。

蓮華堂、絆縁堂はご本尊は地蔵尊ですので、同じく合掌、礼拝の時には「南無地蔵菩薩」(ナムジゾウボサツ)とお唱え頂き、地蔵菩薩のご真言「オンカアカーカー、ビサンマエイソワカ」と3回お唱え下さい。

何度もお話致しているお参りの作法ですが、形から入る大切さ、そして、それを近くで見ているお子さんがおられることを思い、くどいですが再度、お話しさせて頂きました。

これからも、本堂、お堂で亡き赤ちゃんへの深い想いのお参りを頂くご家族のお姿を多く拝見出来ますことを願います。

寒い日が続きます。

京都は昨日は霜が降りる程の寒さでした。

暖冬傾向の日々が続いてはいましたが、やはり寒さは避けれそうもありません。

能登地震のことを思いますと、少しでも暖かい日が続き、雪が降らぬよう願うのですが、中々にそのようにはいかぬようです。

被災された皆さんが少しでも早く、暖かい、安全な所で日を過ごせる環境が実現致すことを心より願うばかりです。

他人ごとの発言、被害に付け込んだ地元での犯罪の報道は絶えず、許せませんが、先ずは自分がよそ事ではなく関わりを持って行くよう心がけたく思います。合掌