蓮華堂、絆縁堂の「みんなのお手紙ボード」。

2023.12.25

蓮華堂、絆縁堂の「みんなのお手紙ボード」。

蓮華堂、絆縁堂にお入り頂き、壁側に設置の「みんなのお手紙ボード」。

勿論、ご存知のお方は多いことと思います。

蓮華堂のボードには溢れんばかりの亡き赤ちゃんへのお手紙が所狭しと張られています。

絆縁堂は少しお手紙が少なかったのですが、最近は随分と増えて参りました。

絆縁堂が少しずつですが、賑やかになってきていることは、微笑ましく、嬉しい思いです。

どちらのお堂もボードに届けられた亡き赤ちゃんへのメッセージを読みますと、お書きになられたお方様の深い想い、そして、何より元気に命が育まれていましたら、兄弟になったであろうお子さん方のメッセージがとても素直で、読む者にストレートに伝わることがとても印象的です。

そんな時、新聞の記事に興味深い読み物を見つけました。

何度かこのブログでもご紹介致しました、朝日新聞の「折々のことば」です。

以下、先ずはそのままご紹介致します。

心の中にひとたびサンタクロースを住まわせた子は、心の中に、サンタクロースを収容する空間をつくりあげている。松岡 享子

子どもにサンタクロースの話をするのは、「見えないものを信じる」能力(キャパシティ)を養うためだと、児童文学者は言う。

サンタの話を聞いた子の中には、サンタがいなくなってもサンタのいた空間は残る。「ふしぎの住める」この空間は、「のちに一番崇高なものを宿すかもしれぬ」そんな心の場所なのだと。「サンタクロースの部屋」から。

この記事を読みました時、直ぐに蓮華堂、絆縁堂のお手紙ボードが心に浮かびました。

水子供養でご両親と共にお手合わせなさり、お堂へ共にお参りの小さいお子さんが拙い言葉ながら、今は会うことが出来ぬ、そして直接に会うことが出来ぬ兄弟へ向けて、そこに「いる」かのように手紙を書いていらっしゃいます。

少しずつに大きくなられ、お堂へもお参りにお越しになられなくなるかもしれませんが、メッセージを書かれたお子さんの心の中には、亡き兄弟が住み続けて行くのではないでしょうか。

人生の中で、折に触れ、今はいない兄弟を思い起こし、亡き兄弟から生きる力も又、授かって行くように思います。

又、ご両親も元気な命とご縁を繋ぐことは叶いませんでしたが、お子さん方と同じく、心の中に亡きお子さんは生きておられ、又、新しい命を授かられた時は亡き兄弟が新しい命を守護なさるのではないでしょうか。

その様に思いますと、蓮華堂、絆縁堂は亡き命への追慕のお堂ですが、新しい命との出会いのお堂ともいえる気が致します。

私自身もこの二つのお堂と出会い、関わりを持てますことは何よりの喜びとなっています。

目に留まった、新聞の記事がその想いを再確認させて下さいました。

今年も一年、お世話になりました。

今年も多くの皆さんと水子供養を通して沢山のご縁を頂戴出来ました。

何時も申し上げておりますが、お寺は多くの皆さんとご縁をお繋ぎ頂き、お寺の門を皆さんにくぐって頂けますことが喜びです。

そして、安心の拠り所としてお参り頂き、次は必ず新しい命と元気に出会えることを祈念していただきたく願っています。

又、止むを得ず縁が繋がらなかった皆さんにはお参りを通じて、心安らかになって頂き、新たに前へお進み頂きたく願っております。

お参り、法要を通して多くの皆さんにお会い出来ますことは、住職として張り合いです。

今年一年頂いた貴重なご縁に心より感謝申し上げます。

どなた様も体調に留意なされ、来る新年をお迎え頂きたく祈念申し上げます。合掌