自分への戒めの言葉として。

2023.11.15

自分への戒めの言葉として。

霊源院は臨済宗という「禅の教え」を真ん中に置いた宗派です。

お寺の子供であっても必ず、「専門道場」という修行の場へ一定期間、入門致し修行年限を満たさねば、住職となることは出来ません。

私の二人の子供もその道場でお世話になり、何とかお寺の住職としての歩みの一歩を進めさせて頂いています。

只、現在は二人とも民間の会社にお世話になり、社会勉強を積み上げさせて頂いている所です。

さて、その修行道場ですが中々に厳しく、少し荒っぽい所があるように思います。

荒っぽいと言っても、所謂、暴力的ということではなく、歴史的な積み上げと経験値に基づいて確立された合理的なものです。

「緩急」という言葉が有りますが、ぎゅっと絞り、鍛え、そして、その緊張をさっと緩め、解放するということを前提に修行がなされて行きます。

日々の修行の中での座禅、作務(畑仕事、掃除等)、そして、町に出て喜捨を求める「托鉢」などを先輩の修行僧から厳しく指導を受けます。

道場は年齢に関係なく、早く入門致した先輩のげんちが絶対となります。

ある意味、先輩が黒と言えば、自分には白なのにと思っても従わねばなりません。

只、そんなところに集まってきている修行僧は主に大学を出たばかりの、元気なものばかりです。

私もそうでしたが、その為に「頭に血が上り」、時には揉めてしまうこともありました。

今思うと恥ずかしいことも沢山ありましたが、若さでしょうか、中々、冷静に物事に対応致すことが出来ぬことが多くあったように思います。

感情を暴走させる自分への戒めの言葉として、「頭に血が上ったら」、深呼吸を一回してみろと何度か先輩に言われたことがあります。

それでも、お恥ずかしいですが中々に暴走は納めきれませんでした。

さて、水子供養へお越しの若い皆さん、特に男性の中には、やはり若さと、元気さで時には感情を暴走させてしまうこともあるのではないでしょうか。

そんな中、気になる言葉に出会いました。

新聞の小さいコラムの言葉ですが、「感情が波立っているうちに言い返してはいけません・・・母はよくつばを3回飲み込みなさいというとりました」。

元小学校の教師の方の言葉です。

更に続けて申されるに、「言い返したその時はすっきりするかもしれないが、後で必ず後悔する」とも。

お陰で私も年を重ね、道場の時のような跳ね返りは今はありません。

しかし、霊源院へ水子供養でお越しの若い世代の皆さんの中には、日々の生活の中で跳ね返りの言葉、行動をとってしまうこともあるやもしれません、又、大事なお付き合いのお相手と些細なことで言い合いになり、大切な関係に「ひび」が入るやもしれない危機もあるかもしれません。

そんな時、どうぞ、先にご紹介致した言葉を思い出し、そして「つばを3回飲み込む」実行をいたして危機を乗り越えて頂きたく願います。

この言葉も又、今の私の胸に刻まねばならぬ「自分への戒め」の言葉です。

さて兎に角、寒くなりました。

11月、そして来月が終われば、新しい年の到来ということを思えば、この寒さが当たり前なのでしょうが、それでも、ここ数日の寒さは堪えます。

まだまだ、これからはぐんぐんと寒くなって行きます。

どなた様も油断の無きよう、日々をお過ごし頂き、体調管理を万全になされて下さい。  合掌