水子供養の長きに渡るご縁に改めて、感謝です。

2023.07.20

水子供養の長きに渡るご縁に改めて、感謝です。

霊源院の住職の私がお寺と直接にご縁の無い皆様と、水子供養を通してご縁を頂くようになりました経緯は、ブログで何度かお伝え致しました。

繰り返しにはなりますが、私が住職を勤めさせて頂くようになり、何年か致しました頃、その当時は京都はご縁を頂きました「檀家」さんのお家へ、直近の仏様(故人)の日に合わせ(これを月命日と言います)お参りに行きます「月参り」がごく当たり前の習慣としてありました。そんな中、何時もお参りへお邪魔致し、お勤めの後はご丁寧なお茶の接待を頂きます。そんな中、比較的お若い世代の檀家さんのお家へお邪魔致しました。

何時ものように、仏壇へ向かい、新仏様とご先祖へのご回向を済ませ、ご丁寧なお茶の接待を頂戴致しました。

世間話を致す中で、そこの若い奥さんが「お尋ねしますと申されました」。

お陰様で我が家は子供3人が元気に育ち、今は大学生となっています。

一番上は有難いことに来年の春には無事に社会人となりますと申されました。

そして、続いて申されましたことは、「有難い環境ですが、この3人の子供の外に、お腹の中で早い時期に亡くなった子供(水子)がいますと申されました」。

「時折、気になりながら今日に至っています」、次月のお参りから、その赤ちゃんも「ご回向頂けますか」とのお申し出を頂きました。

「是非もありません、他のご縁のお宅でも、ご先祖と区別なくお供養をさせて頂いていますから、ご安心下さい」とお伝え致しますと、本当に嬉しい表情を下さいました。

その、お宅では、それ以来、ご先祖と共に毎月、水子さんのご回向が今日まで続いています。

そのことがきっかけで、私たち僧侶は当たり前に、各家のご先祖も、水子さんも同列と思っていましたが、皆さんはどうもそこに、壁があるように感じました。

そして、多くの皆さんにお尋ねいたしますと、どうもご先祖と水子さんは同列に並ばぬような「思い込みを」なされている方々が多いように感じました。

それでいて、供養が出来ていない水子さんを「気になされている方の多いこと」を強く感じ、ならば、檀家さんは勿論、お寺に直接ご縁の無い皆さんにもお声掛け致し、ご縁を広げたいとの想いに至りました。

20年以上前の当初はNTTのタウンページでご縁をつどりました。月に2,3軒の皆さんでしたがお越し下さり、張り合いを感じましたこと、今でも忘れません。

その後、インターネットの普及に伴い、霊源院も「ホームページ」を作成致しました。そこから、京都に限らず、大阪、東京、兵庫、滋賀県も含め他府県から多くの皆さんが、お亡くなりの大事な赤ちゃんのお供養にお越し下さるようになり、想いも致さぬ程に忙しい日々となりました。

ただ、最近は、目的の検索を致しますと、その検索をなされた方の地域の情報が先ずは優先的に開示されますので、京都以外の他府県の皆さんとのご縁は少なくなりました。

それでも、毎年の継続供養にお越しの皆さんのお力添えで日々、水子供養を始めて良かったことを実感させて頂いています。

京都府以外で水子供養をお考えの皆さん、宜しければ、「水子供養、京都」で検索頂き、当院のホームページをご覧頂き、宜しければ是非、お供養のご縁がこれからも広がります様、心から願っております。合掌