ホームグランド(私の寄り何処)という言葉。

2023.02.25

ホームグランド(私の寄り何処)という言葉。

思いもかけない言葉を頂きました。

蓮華堂の前で掃き掃除を致しております時、熱心に何時もお参りなされている男性の方と挨拶を致しました。

何時も熱心にお参りですねとお声掛け致しますと、「ここは私のお参りのホームグランドですから」と笑って蓮華堂へ入って行かれました。

それ以上の会話を致したわけではないのですが、「ここはホームグランドですから」との言葉にはインパクトを受けました。

さて、私はお酒が好きですので、所謂、行きつけの飲み屋さんがあり、たまにそこへお邪魔致し、美味しいおつまみとお酒を頂いている時は、自分にとっての大きな楽しみの一つです。そこで、気持ちをゆったりとさせ、ストレスを解消いたし、又、日々の生活を一生懸命にとの想いになります。

そうです、そこの飲み屋さんは私が気持ちをゆったりと解放できるという意味では、それこそ、私のホームグランドと言えます。

蓮華堂、絆縁堂へお参りにお越しの皆さんも様々なジャンルでご自身の「ホームグランド」と言える所を幾つかお持ちなのではないでしょうか。

そして霊源院の檀家の皆さん、永代供養墓にてご縁を頂いている皆さんはこのお寺の護持にご協力を頂き、ご自身方のお墓の御守りをなされるのと同時に、お墓参り、お寺の行事へお越し下さる中で霊源院を「心の拠り所」と思って下さっているお方は少なくありません。

これは正しく、檀家の皆さん、永代供養墓の皆さんの心のホームグランドと言えるのではないでしょうか。

水子供養で霊源院とご縁をお繋ぎ頂いている皆さんも様々な所にご自身のホームグランドはお持ちとは存じますが、お亡くなりの赤ちゃんの追福を祈る、蓮華堂、絆縁堂、そして霊源院は皆さんの心のホームグランドたり得る可能性があると思います。

霊源院は皆さんにとって、現在は水子供養のご縁にてお参り頂いておりますが、これから先、お亡くなりの赤ちゃんへのお参りは勿論、ご自身方の心の拠り所としても是非、皆さんのホームグランドたり得たいと願いますし、皆さんもご遠慮なくお寺に関わりを是非、お持ち下さい。そのことを確信させて頂ける「ホームグランド」という言葉でした。

そうです、少し前までは、お寺は「一村、一ヶ寺」と言われるように、地域に一つのお寺があり、そこの地域の皆さんが全員、そこの寺を拠り所として、代々にお守り致し、縁を繋いでまいりました。

しかし、時代の変化の中で、より広範囲に拠り所を求めることが出来るようになり、年齢も関係なく、敷居が低く、拠り所を作れることが求められて来ています。

幸いに霊源院は水子供養を通して、毎日、多くの皆さんとご縁をお繋ぎ頂いています。

お参りの皆さんも今はお亡くなりの赤ちゃんのお参りの為にもちろんお越し頂いてはいますし、それで良いのですが、これから皆さんもお年を重ね、それ以外にも心の拠り所を求める時節が来ると思います。

その時には、是非、霊源院を思い起こして頂ければ、何より嬉しいことと存じます。

ホームページでも申し上げていますが、これからも、是非、気軽に「和尚さん」とお声掛けいただき、近しくお付き合い頂きます様お願い申し上げます。

お待ち致しています。合掌