10月は達磨大師の御命日月です。

2022.10.18

京都東福寺霊源院の水子供養ブログ

10月は達磨大師の御命日月です

10月5日は達磨大師の命日にあたります。禅宗の祖でらっしゃいますので禅宗の各お寺では10月4日の前日も含め、10月5日と共に達磨大師の法要を毎年致します。東福寺でも、本山の本堂へ達磨さんの掛け軸をお掛け致し、お山の和尚が全員出仕致し法要を勤めます。御存知のように達磨大師は1600年ほど前にインドでお生まれになられたといわれています。

お釈迦さんの弟子に学び、その後は中国へ渡られて座禅を通して教えを広げられました。日本の禅宗は中国から伝わり、日本に定着致しましたのでその禅の祖、達磨大師は各禅宗のお寺ではとても大事な祖師とされています。

そして、達磨大師といえば、先ずは「座禅」でしょうか。

霊源院へ水子供養へお越し頂いたことのある方はお気づきかもしれませんが、本堂へ入り左手に霊源院では「座禅の間」を用意致しております。

水子供養へお越しの時は中々ご利用頂くことは難しいと思いますので、蓮華堂、絆縁堂へお参りなされ、時間が取れる時には座禅を是非、試みて下さい。

又、お家でも座布団一枚ありましたら座禅は出来ます。

お家でも試みて下さい。

座禅の手引き。

①    座布団を二枚に折り、お尻の中央を少し前よりに座り、足を組みます。

②    最初は片方の足を上げる半跏趺座‘(はんかふざ)から挑戦致して見て下さい。右の足を左の太モモの上にのせます。

③    組んだ足の上に右手の手のひらを上に向けてのせ、更に左手のひらも同じく指を重ねます。

④    両親指の腹をつけて円を作り、肩の力を抜きます。

⑤    腰をスッと伸ばし、あごは軽く引きます。

この時背を丸くして猫背になったり、逆に後ろに反り返らぬようにします。

⑥    眼は開かず、閉めずのの半眼、薄目の状態とします。そして目線をⅠメートル程先に置きます。

⑦    口でお腹から深く息を吐いた後、口は閉じて舌は上アゴ前歯の根元につけ、その後はゆっくりと、深く鼻から息を静かに吸いこみます。そして、同じくゆっくりと鼻から息を長く吐き出します。

⑧    自分の身体を左右に大きく揺らし、次第に小さくしていきます。メトロノームの振り子が自然に収まって行くイメージです。

そして、最後にその止まったところが身体の中心軸となります。中心が決まりましたら、そのままどっしりと座り、禅定(ぜんじょう)に入って行きます。

息の吸い方、吐き方。いきを吐くときに「ひとーつ(一つ)」そして吸ってまた吐くときに「ふたーつ(二つ)と数を数えます。そして、それを10まで数えます。そして、無心を目指し、三昧(ざんまい)に入って行きます。「ひとーつ」の時にはそれになりきり、「ふたーつ」の時にももちろんなりきるようにします。

私達は日々暮らす中で、壁にぶつかり、苛立ちにさいなまれることも珍しくありません。そんな時、夜に自分の部屋で座禅を致し、深い呼吸をゆっくりとして見て下さい、今までと違う景色が見えてくるのではないでしょうか。折角に頂けましたご縁です。座禅が御希望のお方様はお問合せ下さい。合掌