赤ちゃんの祥月命日に今年もお越し下さいました

2022.05.04

京都東福寺霊源院の水子供養ブログ

今年もお会い致すのが楽しみのご家族にお目に掛かれました

毎年、お亡くなりの赤ちゃんの祥月命日の法事にお越しくださるご家族がいらっしゃいます。

お父さん、お母さん、そして可愛らしい娘さんの三人と、赤ちゃんのお骨と一緒に、今年もお目にかかることが出来ました。

とても仲の良いご家族で、少しやんちゃな娘さんの成長を見るのを毎年楽しみにしています。

御縁を頂き、もう7年程になろうかと思います。

初めてお越しの時は娘さんはお母さんに抱かれた赤ちゃんだったと記憶致しています。

今年は更にやんちゃなお嬢ちゃんになっていました。

お子さんの成長の速さには驚くばかりです。

お父さんは寡黙なお方ですが、蓮華堂に奉納された永代地蔵尊を胸に大事そうに抱いておられます。

お母さんは、赤ちゃんの御遺骨をやはり大切に抱えてお越し下さいました。

ご両親の隣りにいる天真爛漫なお嬢ちゃんの姿を拝見いたしますと、思わず私も笑顔がこぼれてしまいます。

年に一度の祥月命日のお勤めを致しましたが、ご家族からは心の籠ったお焼香と合掌礼拝を頂きました。

一般の方々からも水子供養の受付を始めました頃は、このような法要を通じて若い世代のご家族とご縁を頂けるとは想像も致しておりませんでした。

霊源院では、以前より檀家さんの水子供養をいたしておりましたが、二十年くらい前からは、檀家さん以外の方々にも、ホームページを通じてお供養の大切さを手探りで伝えてまいりました。

水子供養を続けていく中で、お参りの皆さんからは親切なアドバイスを頂戴致してまいりました。

お参りの方々が増えるにつれて絆縁堂や蓮華堂の建立に至り、今では沢山の皆さんとご縁を頂戴いただけるお寺になりました。

これからも、皆さんが日々気持ちよくお参りいただけるように、蓮華堂と絆縁堂をお守りしてまいります。

皆さんの中には、お寺といえばご高齢の方が集う施設というイメージをお持ちの方が多いのではないかと思います。

当院では、若い世代の方々やご高齢の方々など、世代を問わずお参りをされています。

休日には、お一人でお参りされている方や、カップルでお越しの方、ご家族連れの方など、参道ですれ違うのではないかと思います。

ご供養を通じて、様々な年代の方々とご縁を頂戴いただくと共に、写経・座禅体験・御朱印と世代を問わずお寺と関わりを持っていただきたいと願っています。

その為に、皆様が持つお寺のイメージを変えるべく工夫を続け、これからもお供養の大切さを伝えてまいりたいと思います。合掌