水子供養でのご縁に感謝

2022.02.26

京都東福寺霊源院の住職徒然記

水子供養でのご縁に感謝いたします

このページの目次

①京都も雪がちらつきました

②寒い日にかかわらず沢山の方々がお参りでした

③子供が親を育てる

④お供えの花がきれいです

京都も雪がちらつきました

やはり、2月は寒さのピークです。

京都市内は厳しい寒さが続き、雪さえもチラついています。

それでも、時折に輝く太陽は春の前触れを感じさせてくれる明るさです。

水子供養の追善法要がございましたので、本堂での法要の後に蓮華堂に移動しました。

寒い日にかかわらず沢山の方々がお参りでした

風も冷たく冷え込んだ1日ではございましたが、日曜日ということもあってお堂の中には沢山の人影です。

けっして広くないお堂ですが、本当に沢山の方々がお参りをされていました。

度々に申し上げておりますように、皆さんにお参りをいただけることがお寺の役割であることを実感させていただきました。

それと共に、水子供養にお越しの方々の赤ちゃんへの深い追悼の思いを感じました。

すれ違う皆さんからは、「何時もお世話になり有難うございます」とのお言葉を頂きまして、思わず「いえいえ此方こそ」とお答え致しましたが、挨拶を交わすごとに近しくなっていくように感じました。

子供が親を育てる

そして午後には、くぎかけ水子供養を10年以上続けらえているご家族にお会い致しました。

大阪府寝屋川市からお越しなのですが、ご家族3人にて蓮華堂へお参りをされていました。

お父さんによく似たかわいいお嬢さんが挨拶をしてくださいました。

「何時もお世話になり有難うございます」「寒いですね、大阪の方が少しマシではないですか」「いやいやこちらとほとんど変わりませんよ」弾む会話に嬉しくなりました。

このご家族が一回目にお越しの時、娘さんはまだ、おられなかったと記憶致しております。

そして、若い初々しいご夫婦との印象を持ち、共に赤ちゃんのお供養を致した思い出があります。

それから、娘さんをお授かりになり、赤ちゃんの時から3人にて、毎年お供養へお越し下さっています。

娘さんも大きくなってなられましたが、それと共にお父さんとお母さんもご両親として随分と貫禄がついてこられました。

昔から言われている、子供が親を育てるとの言葉がわかるような気がいたしました。

水子供養へお越しの皆さんとも、年月とともに近しくお付き合いいただけるようになり仏縁に感謝いたします。

お供えされた花がきれいです

過日のブログにて石屋さんが紹介下さいました、「みんなの花壇」が更に花が増えて綺麗です。

この寒さの中でこれほどの多くの綺麗な花が楽しめることを教えて頂きました。

是非、まだのお方様はお花を探し、赤ちゃんへのお供養に花壇へ沢山植えて頂きましたら嬉しいことです。

そして、お堂の中に入りますとお供えの盆栽、赤く鮮やかなシクラメンの花など、お堂の中が華やいでいます。

蓮華堂にお供えされたシクラメン

皆さん、赤ちゃんへの思いが深い分、それが伝わるお供えになるのですね。

お亡くなりの赤ちゃんが安心致して安らかに眠れますように、これからもお堂を大切にお守り致したく思います。合掌